エピソード9

年長児を保育園にて受け持った際に、頼りない男の子が卒園の時に『僕、〇〇先生と結婚する。』と、照れながら伝えて去って行った時には、こんな素敵なことを言ってくれるお兄ちゃんになっていたのかと、心から嬉しく、また照れた笑顔が可愛くて可愛くてたまりませんでした。

保育園や幼稚園の、保育士として仕事をしていた際に辛く感じたことは、周りの先生たちの視線です。
わたしの務めていた園は、いままで年功序列で成り立つ園でした。しかし、時代の流れでやる気や実力を考慮した経営に流れを変えていこうとした際に白羽の矢が立てられたのが、わたしでした。それまでは数年の実務経験で、年長児を受け持つということはなかったようですが、3年目だ年長児をまかされました。
持ち上がりの受け持ちでもなかったため、春、新年度が始まると子どもたちとの信頼関係を、構築することから始まりました。しかし、年長にもなると子どもたちもしっかりしてきて、経験不足で若い私は子どもたちから信頼されず、なかなか、一人一人との関係が気づけませんでした。こうしたことで悩んでいる上に、保育現場は女社会です。急に若手が年長児を受け持つということを、よく思わない人が沢山いました。園庭などを使ってどんな活動をしていても、ジロジロと見られ、子どもたちの様子や私のやり方、言葉遣いをチェックする先生たち。もちろん応援してくれる心強い先生たちもいらっしゃいましたが、多くの先生から、昼の休憩時間や仕事が終わった後、勤務時間外、ラインなどでチクチクといわれる毎日でした。こうした辛いことを救ってくれたのは、それでも毎日園へ来て楽しく過ごしてくれる子どもたちの笑顔や、成長でした。こうしたこともあって、一年間やりきった際には、卒園おめでとうと、子どもたちを送り出すことができました。